【完全無料】すぐ使える高品質フリーBGM配布サイト14選
最近は、個人クリエイターでも手軽に動画制作やライブ配信を行えるようになったことで、ロイヤリティフリーの無料で使用できる音楽の需要が高まっています。
特にトーク中心の音声配信や動画コンテンツでは、背景音楽（BGM）を挿入するシーンが多く、著作権の問題をクリアした音楽素材が必要不可欠です。「ロイヤリティフリー」とは言っても、完全に無条件で自由というわけではなく、多くの場合、クレジット表記が必要だったり、商用利用には特定の条件があったりします。
そこで今回は、比較的安心して利用でき、商用利用も可能な場合が多いフリーBGM・音楽素材を取り扱っているサイトを国内外からピックアップしてご紹介します。
※重要：BGMをご利用の際は、各サイトの「利用規約」や個別の楽曲ライセンスを必ず、必ずご確認ください。利用条件（クレジット表記の要否、加工の可否、禁止事項など）はサイトごと、あるいは楽曲ごとに異なる場合があります。
YouTube Audio Library
YouTubeが自社のクリエイター向けに公式提供している、大規模な無料音楽・効果音ライブラリです。YouTubeアカウントがあれば、YouTube Studioのメニューから誰でもアクセスして利用できます。
膨大な数の楽曲と効果音がジャンルやムード、楽器、長さなどで検索可能です。YouTube動画で利用することを主眼に置かれていますが、クオリティも高く、様々なタイプの音源が見つかります。
ライセンスは楽曲ごとに異なりますが、多くはクレジット表記（帰属表示）不要で利用可能です。ただし、一部クレジット表記が必要な楽曲もあるため、利用したい楽曲のライセンスタイプを必ず確認しましょう。検索時に「帰属表示は不要」「帰属表示が必要」でフィルタリングできるので便利です。
YouTube Audio Library （※YouTube Studio内からアクセス）
DOVA-SYNDROME
DOVA-SYNDROMEは、多数の作曲家が登録し、日々新しいBGM、効果音、ジングル、歌もの素材などを提供している巨大な音楽素材サイトです。もともとはWEB制作を本業とする管理人が趣味で始めたサイトですが、今では非常に多くのクリエイターに利用されています。
非常に多様なジャンルの音素材が集まっており、キーワード検索やカテゴリ分類も細かいため、目的に合った曲調や雰囲気の素材を見つけやすいのが特徴です。
サイト内の素材は、基本的には個人・法人、商用・非商用を問わず、幅広い用途で無料で利用可能ですが、作曲者によっては個別の利用条件を設定している場合もあるため、念のため各楽曲ページも確認するとより安心です。
甘茶の音楽工房
甘茶（あまちゃ）さんが個人で運営されている音楽素材サイトです。サイトデザインはシンプルで分かりやすく、楽曲のイメージ（明るい、切ない、など）や、使用楽器（ピアノ、オルゴールなど）、音楽ジャンルからBGMを探すことができます。
特にヒーリング系、ファンタジー系、日常系といった、穏やかで優しい雰囲気の楽曲が多いのが特徴です。個人利用・商用利用ともに無料で利用できますが、利用規約で定められた範囲内での使用が求められます。
また、姉妹サイトとして、クラシック楽器を用いたアコースティックな音楽素材に特化した「ノスタルジア」も運営されており、落ち着いた雰囲気やアンティークな雰囲気のBGMを探している場合におすすめです。
PeriTune
作曲家の「むつき醒」さんが個人で制作・運営されているフリー音楽素材サイトです。ファンタジー、民族音楽風、オーケストラ、日常系、アンビエントなど、独特の世界観と高いクオリティを持つ楽曲が特徴です。
特にゲームや物語性のある動画、雰囲気のあるVlogなどと相性の良い楽曲が多く揃っています。サイトデザインも洗練されており、楽曲を探しやすいです。
無料版を利用する場合、クレジット表記（サイト名とURL）が必須となります。規約の範囲内であれば商用利用も可能です。クレジット表記なしでの利用や、より高音質なファイルが必要な場合は、有料ライセンスを購入するオプションもあります。
MusMus
MusMus（ムズムズ）は、watsonさんが作曲、演奏、録音からサイト運営までを手掛ける、高品質なオリジナル楽曲・音楽素材を配布しているサイトです。登録不要でダウンロードできます。
ダウンロードした楽曲は、YouTube動画のBGM、アプリ、ゲーム、イベントなど、様々なコンテンツで原則無料で利用可能です。ポップス、ロック、オーケストラ、テクノ、和風など、幅広いジャンルの楽曲が揃っています。
ただし、無料利用には著作権表示（クレジット表記）が必須となるなど、最低限の利用条件があります。利用規約は分かりやすく書かれているので、使用前には必ずサイト内の利用規約に目を通しましょう。
BGMer
BGMer(ビージーエマー)は、動画クリエイターなどBGMを探している人に向けて、使いやすい無料音楽素材を提供することに特化したサイトです。
ジャンル、用途（オープニング、エンディングなど）、雰囲気（楽しい、感動的など）から楽曲を検索でき、ダウンロードボタンをクリックするだけでMP3データを簡単に入手できます。非常にシンプルなサイト構成が特徴です。
個人で運営されており、サイトの使いやすさを重視しているためか広告が表示されていません。運営はYouTubeチャンネルの収益で賄われているとのことです。利用規約もシンプルですが、確認は必要です。
魔王魂
作曲家の森田交一さんが運営する「魔王魂（まおうだましい）」は、BGMだけでなく、効果音素材や歌入りの楽曲まで、1000点を超える豊富な音楽素材を配布しているサイトです。
ポップなBGMはもちろん、激しいロック系、クールなテクノ系、壮大なオーケストラ、民族音楽風など、非常に幅広いジャンルの楽曲が揃っており、特にゲームやアニメ系のコンテンツと相性の良い素材が多い印象です。音楽ジャンルごとにまとめてダウンロードすることも可能です。
利用規約の範囲内であれば、商用利用も可能です。また、オリジナルのBGM制作を有料で依頼することもできるため、他とは違う独自の音楽が必要な場合には相談してみるのも良いでしょう。
海外サイト
Pixabay (Music)
Pixabayは、高品質なフリー写真・イラスト・ベクター画像・動画素材の共有サイトとして非常に有名ですが、実は音楽素材も豊富に提供しています。
ジャンル、雰囲気、ムード、曲の長さなどで検索でき、海外のクリエイターによる、ロイヤリティフリーとは思えないほどハイクオリティで洗練された楽曲が多数見つかります。特にシネマティックな、映画の予告編のような雰囲気の動画や、Vlogなどとの相性が抜群です。
Pixabayのコンテンツは独自のライセンス（Pixabay License）で提供されており、多くの場合、クレジット表記なしで商用利用も可能ですが、禁止事項（例: 未加工のまま音楽ファイルを再販するなど）もあるため、利用前には必ずライセンス内容を確認してください。
Bensound
Bensoundも海外で非常に人気のあるBGM提供サイトです。プロフェッショナル品質のロイヤリティフリー音楽を提供しており、多くの楽曲はYouTube、Facebook、Instagram、TikTokなどの主要プラットフォームで利用できます。
無料ダウンロード可能なBGMも多数用意されていますが、無料ライセンスを利用する場合は、Bensoundへのクレジット表記（アトリビューション）が必須です。クレジット表記が不要な場合や、より高音質のファイル（WAV形式など）、より多くの楽曲を利用したい場合は、有料ライセンスの購入が必要です。
Microsoft、Google、Amazon、Netflixといった有名企業への楽曲提供実績もあり、信頼性が高く、ビジネス用途や高品質なコンテンツ制作を目指すクリエイターに適しています。
Filmmusic.io (旧 Incompetech)
主に作曲家 Kevin MacLeod (ケビン・マクラウド) 氏の楽曲を配布しているサイトです（他の作曲家の楽曲も一部あります）。氏の楽曲は世界中の動画コンテンツやゲームなどで非常に広く使われており、「この曲聞いたことある！」となることも多いでしょう。
膨大な楽曲数を誇り、シネマティック、ロック、ジャズ、エレクトロニック、コミカルなど、ありとあらゆるジャンルとムードの楽曲が見つかります。楽曲の検索機能も充実しています。
多くの楽曲はCreative Commons Attribution (CC BY) ライセンスで提供されており、指定された形式でのクレジット表記（作曲者名、サイト名、ライセンス情報など）を行えば、商用利用も含めて無料で利用できます。クレジット表記なしで利用したい場合は、有料ライセンスの購入が必要です。
Chosic
Chosicは、様々な作曲家が提供するフリーBGMや効果音素材を集めたサイトです。多くの楽曲は商用利用可能で、様々なプロジェクトやメディアで無料で使用できますが、提供されている楽曲によってライセンス条件が異なります。
ジャンルや雰囲気での検索はもちろん、似ている楽曲やアーティスト名を指定して検索する機能もあり、目的のBGMを探しやすい工夫がされています。
各トラックページにはライセンス情報へのリンクがあり、クリックするとその音楽の具体的な利用条件（クレジット表記の要否、許可される用途など）が表示されます。特に、Creative Commonsライセンスで提供されている楽曲も多いため、利用前には必ず個別のライセンスを確認することが重要です。
Free Music Archive (FMA)
Free Music Archive (FMA) は、様々なキュレーターによって収集・公開されている、非常に大規模なフリー音楽のアーカイブサイトです。インディーズアーティストの楽曲が多く、多様なジャンルの音楽を発見できます。
フォーク、ロック、ポップ、エレクトロニック、クラシック、ジャズ、ブルースなど、ジャンルは多岐にわたります。掘り出し物の楽曲が見つかる可能性もあります。
ライセンスは楽曲ごとに大きく異なり、Creative Commonsライセンス（CC BY, CC BY-SA, CC BY-NC, CC BY-NC-SA, CC0など）が中心です。そのため、利用したい楽曲ページのライセンス情報を必ず個別に確認する必要があります。商用利用が許可されていないもの、改変が許可されていないものなど様々なので、注意が必要です。検索時にライセンス種別でフィルタリングすることも可能です。
Free Music Archive (FMA)
Fesliyan Studios
Fesliyan Studiosは、David Fesliyan氏が中心となって運営する、動画や各種プロジェクト向けのロイヤリティフリーBGM・効果音を提供するサイトです。
主にインストゥルメンタル（歌なし）のBGMがMP3形式で多数提供されており、ダウンロードも簡単です。ライブラリの音楽は、YouTube、ラジオ、動画編集、プレゼンテーションなど、商用・非商用問わず利用できます。
ただし、無料利用の場合、クレジット表記（Attribution）が必要です。クレジット表記なしで利用したい場合や、より多くの素材、高音質ファイルが必要な場合は、有料でのライセンス購入や寄付を検討するオプションもあります。利用規約ページで詳細を確認しましょう。
AShamaluevMusic
AShamaluevMusicは、Aleksandr Shamaluev氏による、主にコンテンツクリエイターや映像制作者向けのフリーBGM提供サイトです。
シネマティック、アンビエント、コーポレート（企業VP向け）など、特定のムードや用途に合わせたインストゥルメンタルBGMが中心で、ジャンル、雰囲気、楽器の種類から検索してダウンロードできます。無料ダウンロードはMP3形式（320kbps）です。
無料でのBGM利用は可能ですが、クレジット表記が必須となります。また、重要な点として、無料ライセンスではYouTubeで動画を収益化することができません。YouTubeでの収益化を考えている場合や、クレジット表記なしで利用したい場合は、有料のライセンス購入が必要です。用途に合わせてライセンスをよく確認しましょう。
まとめ
フリーBGMを入手するためのおすすめサイトを日本と海外から10サイトご紹介しました。
- YouTube Audio Library（日本 / 高品質・ジャンル別・膨大なライブラリ）
- DOVA-SYNDROME（日本 / 素材数・ジャンル多様 / 効果音も豊富）
- 甘茶の音楽工房（日本 / 優しい・穏やかな曲調中心）
- PeriTune（日本 / ゲームBGM / クレジット必須）
- MusMus（日本 / 高品質オリジナル曲 / クレジット必須）
- BGMer（日本 / シンプル・使いやすさ重視）
- 魔王魂（日本 / BGM・効果音・歌モノ / ゲーム・アニメ系に強み）
- Pixabay (Music)（海外 / 高品質 / クレジット不要多めだが要確認）
- Bensound（海外 / プロ品質 / 無料はクレジット必須 / 有料充実）
- Filmmusic.io（海外 / 膨大な楽曲数・幅広いジャンル）
- Chosic（海外 / ライセンス多様 / 個別確認必須）
- Free Music Archive（海外 / インディーズアーティスト曲 / 権利要確認）
- Fesliyan Studios（海外 / BGM・効果音 / 無料はクレジット必須）
- AShamaluevMusic（海外 / 映像向け / 無料はクレジット必須＆収益化不可）
日本と海外のサイトを5つずつ選んでみましたが、それぞれに特徴があります。
基本的にどのサイトも「ロイヤリティフリー」として利用できますが、前述の通り、提供者や楽曲によってライセンス（利用規約）は異なります。特に「クレジット表記の要否」「商用利用の可否」「禁止事項（加工の制限など）」「収益化の可否」は重要なポイントです。利用する際は、時間をかけてでも必ず各サイトの利用規約やライセンス情報を熟読・理解するようにしましょう。
一般的に、海外サイトの方がシネマティックでプロフェッショナルな雰囲気の音源が多い印象を受けますが、日本のサイトも独自の魅力や特定のジャンルに強いサイトがあります。制作するコンテンツの雰囲気に合わせて使い分けるのが良いでしょう。
以上、「【完全無料】すぐ使える高品質フリーBGM配布サイト14選」でした。
